芸術作品を見ることによって、私たちはより深い心の層に触れ、ふだん気づかない心の声を聞くことができます。やさしくあたたかみのある作品に接して心を開くことは、日常のストレスから解放され、病気に対する自己治癒力を高めることにもつながります。
不安な気持ちで来院される患者さんに、少しでもやすらぎのある空間を提供したい。そのような思いを込めて、当院では松田真治氏によるテラコッタ像を展示しております。
展示風景


 
座る女−大地の女−(1999)
 
ここ十年あまり、私はテラコッタによる女性像をテーマに制作しています。テラコッタ(Terracotta)は、イタリア語で「焼かれた土」の意味で、美術の世界では陶製の彫刻や建築装飾をいいます。
テラコッタは古代より世界各地にありました。ギリシャのタナグラ人形、中国の俑、わが国の土偶、埴輪などがそれで、今日まで土にかえることなく作者の思いを伝えています。
私が感じるテラコッタの魅力は、粘土に込めた思いを他の材質に移しかえることなく、そのまま作品にできる制作方法や、やさしくあたたかみのある質感です。
藤田内科クリニックのスペースをお借りしての展示は、テラコッタによる女性像を月一回程度のペースで順次お見せしていくものです。ご高覧の程、よろしくお願いします。
 
  [展示作品]
藤田内科クリニックに展示した作品たちです。 (作品をクリックすると画像が大きくなります)
 
座る女(1999)
待つ女(2001)
ひとみ(1996)
座る女(2000)
ノクターンV(1990)
「座る」というポーズでどれだけのバリエーションが可能か?そのようなことを考えながら様々な「座る女」を制作しています。これはそのうちの1つです。
我が子を待つ母がベンチでひとり座っています。「待つ時間」「母親の心」を表現してみました。今年(2001年)の県展ではこの作品をもとに大作を制作しました。
ひとみは私の娘です。現在は小学生ですが、制作した頃はまだ前かけをつけた赤ちゃ んでした。そんな幼いひとみの胸像です。
この「座る女」は面、辺が明瞭に作ってあります。全体は大きく捉えると四角錘。 「座る女」が抽象化しました。
ノクターンとは夜想曲のこと。ショパンのピアノ曲で有名なノクターンはどの曲も夢のような美しさです。この女性の胸像にもノクターンのような美しさを求めてみました。
 
 
 
松田真治経歴
1960
高岡市に生まれる
1981
北陸中日美術展 高岡商工会議所会頭賞
1982
北陸中日美術展 富山テレビ賞
1985
富山県美術展 県展奨励賞
1989
自由美術展 入選(以後連続入選〜94、96〜)
1990
新鋭選抜90とやま20人展
北陸中日美術展 小矢部市長賞
1991
国民文化祭ちば91 国民文化祭実行委員会会長賞
新鋭選抜91とやま20人展総集展
1996
国民文化祭とやま96 佳作
1998
富山県美術展 県展賞
1999
富山県美術展 県展大賞
富山県美術連合展イン・デブレツェン
松田真治彫刻展
2000
富山県美術展 県展奨励賞
2001 富山県美術展 県展賞
 
[松田氏制作風景]


富山県彫刻家連盟会員
高岡市美術作家連盟会員


 
松田真治
〒933-0325 高岡市立野2946
TEL(0766)31-1026
     
 
  毎日新聞(2000.8.31掲載) 美術セラピー効果に期待「患者に安らぎ、潤いを」
  富山新聞(2001.2.24掲載) 待合室前に素焼き粘土「通院の疲れいやして」
  北日本新聞(2001.4.26掲載) 診療所にテラコッタ像「素朴さで患者に安らぎ」
     

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